海外駐在員に必要なスキルは言うまでもなく英語力です。ただ、それは具体的にどのレベルを指すのでしょうか。今回は英語力の中でもスピーキングに絞って、”海外駐在員として必要なスピーキング力とその伸ばし方”について解説させていただきます。
１．ビジネスコミュニケーション能力
海外駐在員は、クライアントやパートナーとのビジネスコミュニケーションが重要な役割を果たします。そのため、プレゼンテーションや会議でのスピーキング能力が求められます。明確かつ効果的に自身の考えや意見を伝えることができる能力が必要です。
では、その能力はどのように伸ばせば良いでしょうか。以下の方法をオススメします。
- プレゼンテーションの練習: 定期的にプレゼンテーションを行い、自身のスピーキングスキルを向上させましょう。フィードバックを受け取り、改善点を見つけることが重要です。
- 会議やディスカッションに積極的に参加する: 会議やディスカッションに積極的に参加し、自身の意見や考えを積極的に表明することで、コミュニケーション能力を高めることができます。
ここでさらにオススメなのが、上記をする前提にはなるのですが、自分なりに事前準備をしっかりすることです。事前準備をしたにも関わらず、フィードバックをもらう箇所や上手くできなかった箇所については、よりスピーキングの機会を増やす必要があると言えるでしょう。
２．交渉力
海外駐在員はしばしばビジネス交渉を担当します。交渉力が高く、相手との対話や議論を円滑に進めることができるスピーキング力が求められます。また、異文化間での交渉にも対応できる能力が必要です。
自分たちの利益をしっかりと確保するためには、相応の交渉力が必要となりますが、それ以前に相手に自分たちの希望を正確に伝える必要があります。その意味で英語のスピーキング力は必須となります。
では、交渉力をどのように伸ばせば良いでしょうか。以下の方法をオススメします。
- ロールプレイを行う: 交渉シナリオを想定して、ロールプレイを行いましょう。様々な状況や相手の立場を考慮し、効果的な交渉戦略を練習します。
- 交渉技術を学ぶ: 交渉技術を学ぶ書籍やオンラインコースを活用し、交渉の基本や戦略を学びましょう。
特に慣れ親しんだ言語と違い、その場で的確な切り返しが必要となります。上記と同様ですが、事前にロールプレイやシミュレーションを行い、想定される会話内容やどういう言い回しで英語で言えば伝わるか、を準備しておくことをオススメします。
３．現地の言語能力
海外駐在員は、現地の言語を流暢に話すことが求められる場合があります。英語が国際ビジネスの共通語であるため、英語力が特に重視されますが、現地の言語を話せることができるとさらに有利です。
では、現地の言語能力を伸ばすためにはどのようにすれば良いでしょうか。以下の方法をオススメします。
- 言語学校やコースで学習する: 専門の言語学校やオンラインコースで言語学習を行い、基礎から応用まで幅広くスキルを向上させます。
- 実践的な練習: 言語を実際に使う機会を増やすために、会話パートナーとの会話や、現地の言語を使ったビジネス状況のシミュレーションを行いましょう。
上記は一般的な英語のスピーキング力を伸ばす方法と同じかもしれません。しかし、これらのことを実践していることを現地の同僚などに知ってもらうことで、良いスピーキングの機会をもらえたり、自分たちのことを知ろうとしている、と評価してもらえる可能性があります。
４．リーダーシップ能力
海外駐在員は、現地のチームや部下をリードすることがあります。適切な指示や励ましを行うために、リーダーシップスキルとコミュニケーション能力が不可欠です。
基本的には、駐在員として行く場合は現地のメンバーをリードしていく立場にある、と認識しておく必要があります。そういった場合に備えて、日頃から自分が伝えたいことを正確に伝えることができるスピーキング力を身に着けておく必要があります。
リーターシップ能力を伸ばすためには以下の方法をオススメします。
- リーダーシップトレーニングを受ける: リーダーシップに関する書籍やトレーニングプログラムを活用し、リーダーシップスキルを向上させましょう。
- チームプロジェクトをリードする: チームプロジェクトのリーダーとして自らの役割を果たし、チームを成功に導く経験を積むことが重要です。
５．文化的な敏感さ
異文化間でのコミュニケーションやビジネス活動において、相手の文化や習慣に対する理解が重要です。言葉だけでなく、文化的なニュアンスや非言語コミュニケーションも考慮し、適切なコミュニケーションを行う能力が求められます。
配属先が決まってからでないと対策できないかもしれませんが、現地メンバーやビジネスの相手に失礼のないコミュニケーションを取るためには、文化的な背景や経緯を知る必要があります。
- 異文化間の交流を積極的に行う: 異文化間の交流イベントやワークショップに参加し、異文化理解を深めましょう。
- 文化に関する勉強をする: 異文化理解を深めるために、現地の文化や習慣に関する書籍や情報を積極的に学習します。
これらの方法を組み合わせて、各スキルを伸ばすことができますが、いずれにしても、継続的な努力と実践が重要です。
６．番外編（英語のスピーキング力を伸ばす方法）
また、最低限必要な英語のスピーキング力については、以下の方法で伸ばしていことをオススメします。
- 英会話クラスやコースに参加する: 専門の英会話クラスやコースに参加し、日常会話からビジネス英会話まで幅広いシチュエーションでの英語スキルを向上させます。クラス内でのロールプレイやディスカッションを通じて、スピーキング力を強化します。
- 英語でのコミュニケーションを積極的に行う: 英語を話す機会を増やしましょう。英語での会話を積極的に行うことで、リスニングやスピーキングのスキルを向上させます。日常会話やビジネスの場面でのコミュニケーションを積極的に行いましょう。
- 英語でのプレゼンテーションを行う: 英語でのプレゼンテーションを行うことで、ビジネス英語やプレゼンテーションスキルを向上させます。定期的にプレゼンテーションを行い、フィードバックを受け取りながらスキルを磨きましょう。
- オンラインリソースを活用する: オンラインリソースを活用して英語のスピーキング力を向上させることも有効です。YouTubeやポッドキャスト、オンライン英会話プラットフォームなどを活用して、リスニングやスピーキングの練習を行いましょう。
- 外国人との交流を増やす: 外国人との交流を増やし、日常会話やビジネスシーンでの英語コミュニケーションの機会を作りましょう。英語を母国語とする人との交流を通じて、自然な英語表現やニュアンスを学びます。
- 映画やテレビ番組を視聴する: 英語の映画やテレビ番組を視聴することで、リスニング能力やスピーキングスキルを向上させることができます。英語のネイティブスピーカーの発音や表現を学びながら、自然な英語を身につけましょう。
これらの方法を組み合わせて、日常的に英語スピーキング力を磨くことが重要です。毎日続ける継続性と実践が、スキル向上につながります。
