このブログ自体は海外駐在員になることで得られるメリットを中心に紹介していますが、一方で海外駐在員になることで、覚悟しておかないといけないデメリットもお伝えしなければいけない、と思っております。メリットとデメリット、それぞれどのようなものがあるのか、を簡単に解説していきます。
メリット①国際的な経験の獲得
海外駐在員として働くことは、異文化の理解や異なるビジネス環境での経験を積む機会です。これにより、国際的な視野を広げ、異なる価値観やビジネスプラクティスに触れることができます。この経験は、将来のキャリアにおいて非常に価値があります。日本国内でずっと働くだけでは得られないような経験をすることで、人生の幅が広がると考えられます。
メリット②言語スキルの向上
海外駐在員として働くことで、現地の言語を学び、スキルを向上させる機会が得られます。新しい言語を習得することは、コミュニケーション能力を高め、国際的なビジネス環境での成功に役立ちます。一度、外国で働くことができれば、全てが同じという訳にはいきませんが、その他の国でも対応できる力がつくでしょう。
メリット③キャリアの発展
海外駐在員の経験は、キャリアの発展に大きなプラスとなります。また、国際的なプロジェクトやチームでのリーダーシップ経験は、将来の昇進やキャリアの成長に寄与します。異文化の中で仕事をした経験というのは、将来の選択肢を増やすことに繋がります。多くの場合、海外駐在員はプロジェクトやチームのリーダーシップを担当する機会があります。これにより、リーダーシップスキルを磨く機会が得られ、将来的に管理職や幹部職への昇進につながる可能性が高まります。また、国際的なネットワークを構築し、ビジネス機会を広げることもできます。
メリット④給与と福利厚生
多くの場合、海外駐在員は高給与や特典を享受する機会があります。これは、新たなリスクや責任に対する報酬として提供されることが一般的です。さらに、一部の企業は住居や教育費用を補助する福利厚生も提供することがあります。海外駐在員になりたい方で、ここの部分を魅力的に感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
ここまでは、海外駐在員になるメリットを紹介しましたが、ここからは海外駐在員になることによるデメリットも紹介していきます。デメリットを知ったうえで、海外駐在員になることへの準備としていただけますと幸いです。
デメリット①家族への影響
海外駐在員として働く場合、家族との距離が生じることが一般的です。特に長期間の駐在や家族を連れて行かない場合、家庭生活に影響を与える可能性があります。家族を同伴した場合においても、異なる文化での生活や仕事は、適応に時間がかかることがあります。言語、習慣、価値観などの違いに対処するための努力が必要であり、自分一人だけではなく、家族までストレスを感じているのを見て、フォローする必要があります。
デメリット②仕事と生活のバランス
海外駐在員としての仕事は、通常、高い責任を伴い、長時間の労働が必要となる可能性が高いです。日本国内では、しっかりと労働時間が守られているような企業でも、海外駐在員であれば、そのように守られるということは期待できず、仕事と生活のバランスを取りにくく、ストレスを増加させる可能性があります。また、ストレス、という点においては、海外駐在員は、本国本社から遠く離れた場所で働くため、職場での孤立感を感じることがあります。決定や情報のフローについての遅れが発生することもあります。
デメリット③不確実性
外駐在員としての仕事は、政治的な不安定さや経済的なリスクにさらされることがあります。突然の政治的変化や経済危機が、駐在員の安定した生活やキャリアに影響を及ぼす可能性があります。また、一部の駐在員の方は、異なる文化での生活に適応できない場合、逆文化衝突(カルチャーショック)を経験します。自分だけは大丈夫、と思っていた方でも、いざ、現地に行ってしばらくして、このような経験をする人は少なくないようです。これは、ストレスや孤独感を引き起こすことがあります。
実際に私の父も海外駐在員だったのですが、父もいつもは陽気な人なのですが、海外駐在員だった時には、慣れない環境、人との関わり合いで、相当なストレスを抱えているようでした。
デメリットは、海外駐在員としての生活が求める適応力と忍耐力を必要とする一方で、個人や家族にストレスをもたらす可能性があることを示しています。適切なサポートや計画を立てることで、これらの課題に対処することができるかもしれません。また、デメリット以上に海外駐在員としての経験は、個人としての成長やキャリアの発展において非常に価値があります。