海外駐在員になることで、年収を上げたり、日本国内だけで働くだけでは得られなかった経験をすることができます。ただし、そのためのステップと方法を知らなければ、遠回りしてしまう可能性があります。まだまだ若いから、と考えていてはあっという間に海外で働くというハードルが高くなります。最短距離で海外駐在員になるための知識をご紹介します。
目次
1.キャリアゴールの設定
海外で活躍したい、そのために海外駐在員になりたい、と思っていても、何から手をつけて良いか分からない、という方も多いのではないでしょうか。
一番重要なのは、自身のキャリアゴールを明確に設定することです。どの国や地域で駐在員として働きたいのか、どの業界や職種に興味があるのかを考えます。キャリアゴールを明確にすることは、次のステップに向けた指針となります。具体的には下記のような方法が考えられます。
- どの国や地域で駐在員として働きたいかを明確にし、その国や地域で求められるスキルや要件を調査します。
- 自分の職業的な目標を設定し、将来の国際的な役割やポジションを想像します。
2.言語スキルの向上
多くの国際的な職場では英語が共通言語として使用されています。必要な場合は、英語スキルを向上させるために英語クラスやコースに参加しましょう。目標の駐在国で使用される言語も学ぶとより良いでしょう。具体的には下記のような方法が考えられます。
- 言語学校やオンライン言語コースに登録し、言語スキルを向上させます。英語以外の言語も必要な場合、その言語を学びます。
- 言語交換パートナーやネイティブスピーカーとの会話を積極的に行い、実用的なコミュニケーションスキルを磨きます。
3.専門知識の獲得
駐在員としての役割に必要な専門知識を獲得します。これには、学位や資格の取得、関連する業界での経験、トレーニングプログラムへの参加などが含まれます。具体的には下記のような方法が考えられます。
- 必要な業界での経験を積むため、インターンシップやアルバイトを探します。
- 関連する学士号や修士号、専門的な資格を取得するために、大学や専門学校に進学することを検討します。
4.国際経験の積み重ね
国際的な経験を積むことは、駐在員になるために役立ちます。留学、国際的なプロジェクトの参加、グローバル企業でのインターンシップなどもあるでしょう。
私の場合、海外で経験を積むために、一度入った会社で海外のチャンスがなかなか無さそうだと感じ、その会社を辞めて、留学に行きました。ただ、留学に行くだけではなく、インターンシップで働くことができないか、可能性を毎日探していました。その結果、留学先の学校で知り合いになった方の紹介で、現地の会社にインターンシップとして一定期間働くことができました。その経験を今の会社の面接でも話すことができたから、キャリアを拓けたのだと思います。
また、それ以外にも、具体的には下記のような方法が考えられます。
- 海外での留学プログラムに参加し、異文化での経験を積みます。
- 国際的なプロジェクトに参加し、国際的なチームで協力して業務を遂行します。
5.グローバル企業への就職
国際的なキャリアを追求するために、国際的な企業に就職を検討しましょう。グローバル企業は、駐在員プログラムを提供しており、国際的な経験を積む機会が豊富です。具体的には下記のような方法が考えられます。
- グローバル企業のウェブサイトや求人ポータルをチェックし、国際的な職種に関する求人情報を収集します。
- 履歴書とカバーレターを書き、自分のスキルと経験を強調します。国際経験や言語スキルを特に強調します。
6.プロフェッショナルネットワークの構築
国際的なプロフェッショナルネットワークを構築し、国際的な職権を持つ人々とのつながりを作るようにします。LinkedInなどのプロフェッショナルネットワーキングプラットフォームを活用することもオススメです。具体的には下記のような方法が考えられます。
- LinkedInなどのプロフェッショナルネットワーキングプラットフォームを利用して、国際的なプロフェッショナルネットワークを構築します。
- インダストリーカンファレンスや国際的なイベントに参加し、業界内でのつながりを築きます。
7.駐在員プログラムへの応募
グローバル企業の駐在員プログラムや外交部門、国際機関の仕事に応募します。求人情報を追跡し、適格な職位に応募してみましょう。また、グローバル企業では、1on1で上司と話す機会や、社内でのアンケートなど、海外志向をアピールする機会はあるでしょう。そういった際には、自身のキャリアを明確にした上で、海外駐在を希望していることを積極的に伝えましょう。
- グローバル企業のウェブサイトや求人ポータルで、駐在員プログラムに関連する求人情報を見つけます。
- 応募書類を提出する前に、応募要件とプロセスをよく理解し、応募に必要な資料を整えます。
8.面接の準備
駐在員の面接に備えて、適切なスキルや経験を強調する履歴書とカバーレターを作成し、面接の準備をします。国際的な職種に特有の質問に備えましょう。
- インタビューの前に、自己紹介や職務経歴に関する練習を行います。自分の強みや国際経験を伝える方法を考えます。
- 質問に備え、スター法(Situation, Task, Action, Result)を用いてエピソードを準備します。
9.カルチャーアセスメントと対策
駐在する国が既に決まっている場合、あるいは希望の国がある場合、駐在国の文化、法律、習慣について事前に学び、適応力を高めることも重要です。また、必要なビザや許可を取得するための手続きを調べておくと良いかもしれません。
- 駐在国の文化、法律、慣習について学び、適応力を高めるためにリサーチを行います。
- 必要なビザや許可を申請し、必要な書類を整えて国際渡航に備えます。
10.オファーの受け入れと準備
駐在員のオファーを受けたら、契約条件や駐在先の詳細についてよく理解し、必要な準備を行います。これには、住居、健康保険、税金、家族の同伴などが含まれます。
海外駐在員になるためには、ただ何となく思い描いているだけでは実現することは難しいでしょう。逆に急に海外駐在員になってしまった、ということもあるでしょう。そのためにも、計画的なキャリア戦略とスキルの積み重ねが不可欠です。また、国際的なキャリアに対する情熱と柔軟性も大切です。自分の目標に向かって着実に進んでいくことが成功への鍵です。