海外駐在員になりたい！と漠然と考えている人は少ないのではないのでしょうか。私も就職活動当時には、海外駐在員と言えば、商社マン、国際銀行、というイメージが少なからずありました。しかし、実は商社や銀行以外にも海外駐在員としてなれるチャンスはあります。そのため、漠然と海外駐在員になりたい、という人のために、どの業界に行けば、海外駐在員になれるのか、どういう準備をすれば良いのか、をご紹介させていただきます。
海外駐在員になれる業界は幅広く、以下のような分野があります。
目次
１．製造業
自動車メーカー、電機メーカー、重工業、化学産業などの製造業は、国際企業として活動しています。これらの企業は製品を世界中に輸出し、現地での生産拠点や販売網を持っています。多国籍企業や国際的な大手企業は、海外に事業展開しているため、現地での駐在員を必要とします。
恥ずかしながら、私は就職活動当時、海外駐在員になるためには、商社か銀行しかない、と本気で思っていました。少し考えれば分かるのですが、海外に拠点を持っているメーカーであれば、海外駐在員としてのチャンスはあるのですが、それを見れていませんでした。そのため、就職活動を行う方には、海外駐在員になるためには「メーカー」という選択肢を持ってもらえればと思います。
２．消費財業界
食品・飲料メーカーや衣料品メーカー、化粧品メーカーなども国際企業として活動しています。これらの企業は、世界中の市場で商品を販売し、現地の需要に合わせて製品を開発しています。
もし、私が就職活動当時に戻れるのであれば、食品・飲料メーカーも受けてみたいと思います。「海外駐在員になりたい」×「自分の留学先での需要を満たす」という軸で就職活動をしてみたいなと思います。
３．サービス業
ホテルチェーン、航空会社、物流企業、小売業などのサービス業も国際企業として活動しています。これらの企業は、世界中の顧客にサービスを提供するために、現地に支店や拠点を展開しています。
４．エネルギー業界
石油・ガスメジャーや電力会社も国際企業として活動しています。これらの企業は世界中でのエネルギー資源の探査、生産、販売を行っています。
５．金融業
世界的な銀行や保険会社も国際企業として活動しています。これらの企業は世界中の顧客に金融サービスを提供し、世界各地に支店や拠点を展開しています。
６．コンサルティング業
グローバルなコンサルティングファームや経営コンサルタントは、クライアント企業の国際展開やビジネス戦略の支援をするために、海外駐在員を配置することがあります。
７．技術・IT業界
ソフトウェア企業やテクノロジー企業は、海外での新規事業展開やプロジェクト実施のために、技術者やエンジニアを海外に派遣することがあります。
８．教育・学術
大学や研究機関、国際機関なども海外での教育・研究活動を行うために、教員や研究者を駐在させることがあります。
９．医療・保健業界
大手医療機器メーカーや製薬企業は、海外市場での販売や製造活動を拡大するために、海外駐在員を配置することがあります。
では、上記のような業界に入り、海外駐在員になるためにはどのような準備が必要なのでしょうか。以下にステップを記載させていただきます。計画の参考にしていただければと思います。
１．適切な学歴や専門知識を取得する
求人に応募するためには、関連する学位や資格が必要となる場合があります。例えば、製造業に入る場合は工学や経営学の学位が役立つ場合がありますし、金融業界では経済学や金融工学の学位が有利です。
２．インターンシップや実務経験を積む
業界や企業に関する実務経験を積むことは非常に重要です。インターンシップやアルバイトを通じて業界に関する知識やスキルを磨きましょう。
３．語学力を向上させる
国際企業では多くの場合、英語が共通のビジネス言語として使用されます。他にも現地の言語を話せることが求められる場合がありますので、語学力を向上させることが重要です。
４．キャリアセンターや求人サイトを活用する
求人情報を探すためには、キャリアセンターの利用やオンラインの求人サイトを活用しましょう。また、業界固有の求人情報を提供する専門のウェブサイトやイベントに参加することも有効です。
５．ネットワーキングを活用する
業界内でのコンタクトを増やすために、業界関連のイベントやセミナーに参加し、業界の専門家や企業の人事担当者とのつながりを作りましょう。
これらのステップを踏んで、自身のスキルや経験を積み重ね、国際企業の業界に入るための機会を掴むことができます。志向する業界や企業に関する情報を積極的に収集し、それに基づいた計画を立てることも重要です。
いかがでしょうか。上記のような業界は一例に過ぎませんが、海外駐在員になれるチャンスは多くなると分かっていただけるのではないでしょうか。海外駐在員になりたい人からすれば、上記のような業界を検討することをオススメします。転職で選択肢の一つに入れるのも良いかと思います。有名な企業ではなくても、気づいていないだけで、優良企業は多くあります。そういった企業は有名な企業に比べて倍率も高くないため、「海外駐在員になりたい」ということは比較的実現しやすいかもしれません。「海外駐在員になるにはこの業界が有名」というものだけでなく、色々と選択肢がある、ということが分かって就職活動・転職活動をしていただければと思います。
